3月のライオン 13巻 紹介【ネタバレ無し】
Kindle版と書籍版が同時発売だったようですね。
三回読んだのでネタバレ無しで紹介します。
研究のため、引用の絵は全て私が模写したものを使用します。
3月のライオン あらすじ
東京の下町のマンションに一人で暮らすプロの将棋棋士、桐山零。中学生プロデビュー棋士として期待されている零だが、幼い頃に事故で家族を失っており、深い孤独を背負っていた。
彼の前に偶然現れた、あかり・ひなた・モモの3姉妹。彼女たちやたくさんの棋士たちと接するうちに、零はもがきながらも心の内に温かな気持ちをゆっくりと取り戻していく。
『3月のライオン』羽海野チカ | 白泉社 より一部抜粋
しかし13巻では主役だったはずの桐山零はあまり登場しません。
あまりの登場の少なさにこんな扱いされてます。
※P76より模写
13巻前半は桐山君のライバル(?)二階堂君の物語です。
※P83より模写
二階堂君がぷっくり体型なのは持病のせいです。
この物語のラスボス存在、名人の宗谷さんが棋士たちにモテモテなので、宗谷さんが本気になれた相手の棋士は激しく嫉妬されます。
ゲーマーとは常に嫉妬深い生き物なのです。
後半は実家が葬儀屋で常に喪服を着ているという噂の滑川さんの物語です。
※模写
なぜ見るからに不気味で読者ウケしなそうなこの人主観の物語を描く必要があったのか・・・を考えると今後の重要な伏線でありそうです。
滑川さんの物語の後は二階堂君に繋がっていました。13巻通してのテーマが一本浮かび上がります。
13巻は本編がスピンオフ作品みたいな感じになってます。でも今後の展開のために、二階堂君の活躍を描く必要があったのだと思っています。
二階堂君の今後の運命を予想すると、13巻は涙無くして読めません。
あと、13巻で「これは!」と思った表情が1箇所ありました。
零君の義理の姉、香子のこの表情です。
※P157より模写
マジで泣いちゃう5ページ前の表情です。
羽海野チカ先生の描くかわいい女の子の目はだいたいこんな感じで
※ひなちゃんの目を模写
黒目主体、目の光沢で表情を出したりするのですが、香子さんは異質。
瞳孔が小さい描き方をしています。なに考えてるかわからない微妙な不気味さがあります。
そして右目に前髪を被せてます。大事な表情のシーンで目に髪の毛を被せるのは勇気が要るのですが、目を隠すことで「かっこよさ」の演出もできてます。
香子の生き様の惨めさとかっこよさ、その両極が同居している表情なのだと思いました。
どういうシーンなのかは本編をお楽しみください。
・・・模写、本当に勉強になりました。
特に滑川さん。
3月のライオンは2017年10月14日からアニメの第2シーズンが放送されます。
新房監督×シャフトが続投、モノトーンのキャラが振り返るシーンがたくさん入る新房節が楽しみです。
それではまた…さよならいち!・∀・)ノ