Introduction
こんにちは。阿豆らいち(@AzuLitchi)です。
日本で唯一、地名として砂漠という名が付いているのは伊豆大島にある「裏砂漠」。今回、裏砂漠に行って来たのでレポートします。
日本で唯一の砂漠 伊豆大島「裏砂漠」レポート
伊豆大島にある「裏砂漠」は国土地理院が発行する日本の地図に唯一「砂漠」と表記された場所になります。
砂丘と砂漠の違い
鳥取県にあるのは「砂丘」です。
「砂丘」とは強い風が運ぶ砂が堆積してできた丘のことを指します。
対して「砂漠」とは植物がほとんど育たない乾燥した地域のことを指します。
三原山の度重なる噴火の火山灰、砂礫が作り出した黒い砂漠、それが「裏砂漠」なのです。
今回使用したルートは「月と砂漠ライン」
裏砂漠へのアプローチはいくつかありますが、今回は比較的歩く距離が短い「月と砂漠ライン」で行きました。
大島一周道路の南西側に「月と砂漠ライン入り口」のとても小さな看板が立っていますので、そこから山側に入ります。スマホをカーナビ代わりに使おうと思っても普通に電波届かなくて地図が表示されなかったりするので注意。
行き止まりにある駐車場まで行きます。
大島の観光地は全体的に駐車場がわかりにくく、ここも駐車場の看板が極小で車止め石どころかラインもありません。なんとなく適当に車を停めておきます。
駐車場から歩いて裏砂漠へ行きます。裏砂漠へのルートにチェーンが張られていますが
「裏砂漠に行きたくば、このチェーンを乗り越えて行け!」
というようなことが書かれています。難易度。
山の中をしばらく歩くと、荒涼とした世界が広がる裏砂漠に到着します。ものすごい強風が海から上がって来ます。とても冷たい風です。
まず見える人工物が「もく星号遭難の地」の看板と石碑。
1952年4月9日に伊豆大島に旅客機が墜落し乗客33名乗員4名全員が死亡した日本初の旅客遭難航空事故で、その遭難の地がここ。合掌。
さらに歩くと第一展望の看板が見えて来ます。
展望台などは無く、第二展望までの距離を示す看板だけです。
ここからの眺めも素晴らしいです。写真には写らない壮大さです。
砂漠の砂質はこんな感じです。
裏砂漠の砂。 pic.twitter.com/fldhNaaxG3
— 阿豆らいち (@AzuLitchi) 2018年8月5日
強風の中、ひたすら砂の上を歩いて第二展望まで登ります。
第二展望付近にある人工物「地殻変動観測施設」。
火山の動きを精密に測定する装置です。手を触れないでください。
気象庁 気象研究所 地震火山研究部
と書いてあります。
駐車場からのんびり30分ほど歩いて、ようやく第二展望台に到着しました。
石が積み上げられただけの展望台…
このあたりでは一番標高が高いので基本水準点が埋め込まれています。
水準点とは、水準測量に用いる際に標高の基準となる点のこと。
第二展望からのパノラマ。
控えめに言ってそれなりに絶景です。写真には写らない美しさ。
三原山の上部がカルデラであることがここに立つと良く分かります。あーもう、全然写真じゃ壮大さが出ない…もどかしい!
そして相変わらず冷たい強風が吹き続けてます。
手元の温度計を見たら気温は24度を下回ってました。
7月の真夏日、都内では気温30度越えの日なのに…半袖では肌寒いくらいです。
登山では無いので普段着にスニーカーで散歩できますが、以前3月に訪れた時はあまりの寒さに第一展望の看板で引き返しました。
途中には自販機やトイレどころか、屋根のある建物もありません。下界とは気候が違うようなので、無理をしないで途中で引き返す勇気も必要です。
第二展望から30分かけて駐車場まで戻りました。砂漠なので道がなく、他に観光客がいなかったので帰りは迷いそうでした。
戻った駐車場にも自販機やトイレが無いので、下界で準備を整えてから向かった方が良さそうです。
まとめ
日本で唯一の砂漠は東京都、伊豆大島にある「裏砂漠」。観光の穴場スポットなので絶景に興味あるかたは訪れてみてはいかがでしょうか。
今回は往復1時間、他の観光客に遭遇せず、ひたすら無人の不毛地帯を歩く不思議な体験ができました。
参考にしたページ
https://oshima-navi.com/urasabaku/
まあ貼るよね。
それではまた…さよならいち!・∀・)ノ