PICO 4 Ultra + 足首用Motion Tracker + 腰用Motion Tracker フルボディセット レビュー
今回購入したのはこちらのセット。
本体価格のみでトラッカー3個着いてくるPICOのキャンペーン期間中に購入できました。PICOは時々こういうキャンペーンをやっているのでお見逃しなく。
なお、 腰用Motion Tracker…腰トラは品薄で、到着まで半月以上待ちとなりました。
PICO 4 Ultra とは
PICO 4 Ultraは、中国のテクノロジー企業「PICO Technology」によるVRヘッドセットです。PCやゲーム機不要で、単体でVRゲームを楽しむことが可能です。
また、Steamとの連携によりPC-VRゲームもプレイできます
(参照:PICO公式サイト)。
フルボディセット(フルトラ)とは
通常、ヘッドマウントディスプレイとコントローラだけではVR空間内でプレイヤーの頭と手だけしか連動されません。
しかし、フルボディセットのトラッカーを足首と腰に装着することで足や腰の動きも再現可能となります。これによりVR内での没入感が格段に向上します。
VR用語で足を動かせるようになることを「足が生えた」と称されます。
PICO 4 Ultra フルトラッキングセット レビュー
PCとの接続
PCとの接続にはPICO LINKを使用します。
SteamでPico CONNECTをインストールすることでPC-VRゲームもスムーズに楽しめます。
現状、Virtual desktopでPCとPICOを接続してVRChatをプレイすると、フルトラセットを有効にできないようです。
Macとの接続
なんとPico CONNECTにはMac版もあります。
MacにインストールしてPICOの「CONNECT」からMacに接続すると、Macのデスクトップを自室に浮かせて操作できるようになります。
Meta QuestはMacとの連携がほとんど無かったので、デスクトップMRはMacユーザにも嬉しい機能ですね。
単体フルトラッキング
PICO 4 Ultraは、単体でフルトラッキングが可能な点が最大の驚きです。
つまり、VRChatで足が生えているのに、PC-VRじゃなくPICO 4 Ultra単体で入っている場合があります。
「手足が生えているからPCVRプレイヤー」という概念が覆されました。
Quest2との比較
既にQuest2を所持しているので、値段差は倍くらいありますが使用感をPICO 4 Ultraと比較してみます。
重量と装着感
- PICO 4 Ultra:580g
- Quest2:503g
一見するとPICO 4 Ultraの方が重いようですが、Quest2はヘッドバンドが貧弱なため、結局別途アクセサリーを購入しました。
PICO 4 Ultraは背面にバッテリーを搭載した良質なヘッドバンドが標準装備されています。後部のバッテリーがカウンターウェイトとして機能するため、バランスが良く、前面のゴーグル部分がとても軽く感じられました。
視野角とディスプレイ性能
PICO 4 Ultraは視野角が広く、目の位置合わせがゴーグルを被ったまま設定画面で調整することで電動で幅合わせされます。
一方、Quest2はゴーグルを被る前に手動での調整が必要となります。
コントローラ
付属ストラップを装着した左コントローラ、電池を入れた状態の重さを量ってみました。
- PICO 4 Ultra:162g
- Quest2:154g
PICO 4 Ultraのコントローラは単三電池2本使用でやや重めですが、8gの差なので体感は同じくらいです。
操作感はどちらも特に不満はなく良好です。
Quest2コントローラの耐久性は脆弱でしたが、 PICO 4 Ultraはどうなのかは今後使ってみないとわかりません。
パススルー機能
最近のVRゴーグルには前面カメラを使って現実世界を表示する、いわゆるパススルー表示機能が付いているため、ヘッドマウントディスプレイを外すことなく現実世界を見ることができます。
PICOもQuestも、ゴーグル側部をダブルタップすることでパススルー表示に切り替わります。
- PICO 4 Ultra:カラーで鮮明、スマホ操作も可能なレベルの高品質
- Quest2:モノクロ表示でスマホ画面は発光し、操作どころか判読も不能。
PICO 4 Ultraであれば、例えばVRChatのログインの際にワンタイムパスワードがスマホに表示されているときも、ゴーグルを外すことなく確認することができます。
専用ゲーム
当然と言えば当然なのですが、Metaストアで購入したゲームはPICO 4 Ultraでプレイすることはできません。
PICO4単体で遊べるゲームはMetaのそれより少なめの印象です。
PC-VRで使った方が良さそうですね。