シャトルシェフとは
シャトルシェフは、魔法瓶メーカーTHERMOS(サーモス)が生産している真空保温調理鍋。 数分沸騰させた調理鍋を保温容器で鍋ごと保温し、鍋の余熱で食材に火を通す『保温調理』ができる調理器具です。
シャトルシェフ・調理器 | 製品情報 | サーモス 魔法びんのパイオニア
シャトルシェフなら、サーモスお得意の真空断熱保温で、鍋を火にかけ続けることなく余熱だけでじっくり煮込めます。 煮込んでいる間はガスも電気も一切使わないので火災の心配も無く省エネで安心なのです。
要は「この世界の片隅に」ですずさんも使ってた「火なしこんろ」のちょう発展形です。
靴下が三足1000円で売られることを心配していたすずさんも、火なしこんろが一万円する時代が来るとは思いもよらなかったことでしょう。
結婚祝いでシャトルシェフをもらった
私達が20世紀の終わり頃に結婚した当時、親戚からシャトルシェフをプレゼントしてもらいました。
新婚当時は仕事の都合で夫婦とも仕事の帰りが遅く、晩御飯の時間が合わないことも度々ありました。 そんなときは、よくシャトルシェフでカレーやシチュー、肉じゃがなどを作っていたものです。
そんなダジャレを言いたい一心で。
なにしろシャトルシェフの保温力は凄まじく、3〜4時間程度ならアツアツのまま料理を保温できるのです。 4リットルの内鍋は二人暮らしには大きめなので、パスタ鍋としても重宝しました。
13年くらい使ってたら壊れた
愛用して13年ほど、保温容器の蓋が壊れて閉まらなくなりました。 サーモスに問い合わせたら修理対応とのことで、梱包して本社に送りつけました。
調査の結果「蓋を直すことは可能だが、保温能力が落ちているのでこのまま使い続けるのはオススメしない」とのことでした。
送った鍋はそのまま処分してもらい、次のシャトルシェフを物色していたら、親戚が「こんなこともあろうかと新品のまま同型のシャトルシェフを保管しといたぞ。」とまた贈ってくれました。
そんなわけで、新婚当時から同じ型のシャトルシェフを今も使い続けているのです。
シャトルシェフで作っている料理
カレー
- 肉を鍋で炒めてから水を入れ中火。
- タマネギとジャガイモとニンジンを切って鍋に入れ、沸騰を5分キープ。ローリエを一枚投入。
- 保温鍋にセットして小一時間待機
- ルーを入れてから弱火で10分、かき混ぜながら煮こんで完成。
シチュー
カレーのルーのところをシチューの素に変えれば大体オーケー。
肉じゃが
カレーの煮こむところを醤油、酒、みりんにしとけば大体オーケー。煮汁は濃い目の少なめで。 ルーの投入は不要だ。
ジャム
梅酒に使った梅の実はジャムに調合。
ポテトサラダ
- ジャガイモ小4つをよく洗って皮ごと茹でる
- 沸騰5分キープの後、保温鍋に入れて2時間キープ。
- 軍手の上に使い捨てビニール手袋を履いて、ナイフで薄くジャガイモの皮を剥く。こうすると手が熱くないのだ。
- ジャガイモを粗く潰してキュウリ、ハム、ニンジンなどの具材を入れ、塩コショウ。
- ヤベえ量のマヨネーズを投入して混ぜ混ぜして完成。
おでん
おでんの具材を煮こんで完成。
その他のレシピ
サーモスのサイトにシャトルシェフのレシピがわんさかあるので、気が向いたら作ってみるのもよろし。
シャトルシェフレシピ | レシピ | サーモス 魔法びんのパイオニア
結局「いつもの料理」しか作らなくなるものだけど。
シャトルシェフのデメリット
料理によっては別のものが育つ
とろみの付いたしめじ入りの治部煮を作って、一晩シャトルシェフに入れたままにしておいたときは、翌朝みたら料理の表面が真っ白の菌糸で覆われていました。 シャトルシェフといえども十時間以上保温すると段々冷めてくるので、菌が育つのにちょうどいい温度で維持されてしまったようです。
カレーも実は食中毒菌が繁殖しやすい料理。保温鍋に一晩入れっぱなしにしてしまうと細菌が繁殖するのに最適な温度で保温されてしまいます。 翌日のカレーを食べたいときは冷ましてから鍋ごと冷蔵庫に入れて保存するなどの対応が必要です。
初見殺し
シャトルシェフを見たことが無い人の多くは、保温鍋の方を火にかけてしまいます。 保温鍋のプラパーツが焦げ、真空が抜け、悲惨な末路になります。
初めての人に貸す時は使い方を慎重に教える必要があります。
煮詰まらない
保温調理なので長時間煮こんでも煮詰まって煮汁が減るようなことはありません。 煮詰める系料理の場合はあらかじめ煮汁を濃い目に、少なめにしておく必要があります。
シャトルシェフの選び方
シャトルシェフのレシピは作り置きする料理が多いので、少し大きめを選ぶのがオススメです。
素材にはベーシックなステンレスタイプと内鍋がフッ素加工されているタイプがあります。
20年前はフッ素加工のモデルが無かったので自分が使っているのはステンレスタイプですが、カレーで肉を鍋で炒めるときはフッ素加工のモデルの方が焦げ付きにくそうです。
フッ素加工の鍋には金属おたまは使わない方が長持ちします。 T-falの樹脂おたまを揃えておくのがオススメ。
まとめ
ほっとく系の調理器具としてはホットクックも人気ですが、
シャトルシェフは電源コードが不要なので、煮こむときは邪魔にならない場所にどこでも置いておけます。 ホットクックで作った料理をシャトルシェフに移して保温し、もう一品作るなんて芸当もできそうですね。
シャトルシェフは、新生活で入手して末永く使えることを実証した一品。贈り物にもオススメです。
それではまた!さよならいち・∀・)ノ