iMac2019に搭載されているフュージョンドライブ(2TB)の実機レビュー
フュージョンドライブとは
一部の Mac のストレージオプションである Fusion Drive について - Apple サポート
Fusion Driveは、高速なSSDストレージと大容量のハードドライブを組み合わせたものです。macOSはデータの置き場所を賢く管理し、あなたが頻繁にアクセスするファイルにはSSDストレージを使い、そのほかのデジタルデータはスペースにもっと余裕があるハードドライブに置いておきます。時間の経過とともにあなたがどのように作業しているかをシステムが覚えていくため、Fusion Driveの管理はあなたにとって最適な形にカスタマイズされます。
HDDとSSDを合体・・・フュージョン!させて容量と速度を両立させてるストレージです。
じゃあフュージョンドライブのSSD容量はどこに書いてあるの?
iMac2019に搭載可能なFusion Driveに締めるSSDのサイズは以下の通り。
モデル | SSD容量 |
---|---|
1TB | 32GB |
2TB | 128GB |
3TB | 128GB |
この情報は下記から行けるCTO画面の「ストレージ:あなたにぴったりの容量は? (ストレージ)」のところで表示されています。
1TBのFusion Driveは1TBのハードドライブと32GBの高速SSDを組み合わせます。
〜中略〜
2TBと3TBのFusion Driveは、より容量の大きいハードドライブと128GBの高速SSDストレージを組み合わせるため、最も頻繁に使うファイルのためのスペースがより大きくなります。
CTO無しで買えるモデルは1TBのフュージョンドライブで構成されているので、SSD容量は32GBです。Mac OS Mojaveのシステムフォルダ容量が10GB程度ですので、32GBのSSDでもざっくりOSの起動やブラウズのキャッシュなどは余裕で賄える…通常の使用ならストレス無さそうと考えられます。
ヘビィな仕事したいなら2TB以上のモデル、富豪なら1TB以上のSSDにカスタマイズすると良いでしょう。
実際はどこのメーカーのどのモデルが搭載されてるの
iMac2019を2TBのフュージョンドライブにカスタマイズして購入したので、調べてみました。
システムレポートの「ストレージ」から見られます。
一部抜粋
容量: | 2.12 TB(2,121,073,168,384バイト) |
ファイルシステム: | APFS |
装置名: | APPLE HDD ST2000DM001 |
メディア名: | AppleAPFSMedia |
メディアのタイプ: | SSD |
プロトコル: | PCI-Express |
2TBのHDDに128GBのSSDが搭載されているので、容量が2.12TBになっています。
ファイルシステムはAppleイチオシの新フォーマットAPFS。
メディアのタイプがSSD扱いになっているのが興味深いです。
そして装置名の型番はST2000DM001になっています。
Fusion DriveのHDD
SEAGATE 7200.14 3.5inch 2TB 64MB 7200rpm SATA6.0Gb/s ST2000DM001
- 出版社/メーカー: SEAGATE
- メディア: Personal Computers
- 購入: 5人 クリック: 7回
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型番からいうとSeagateのbarracuda のようです。NANDフラッシュを搭載した一体型3.5inchのSSHD、FireCudaとは型番が違います。
内部ではbarracudaとSSDが別個に積まれているのがわかります。
Fusion DriveのSSD
ではSSDはどこのメーカーのどのモデルかというと
やはりシステムレポートの「NVMExpress」から確認できます。
機種はAPPLE SSD SM0128L・・・これはSamsung製ということになります。
近いのはこれかな。
Samsung SSD 250GB 960EVO M.2 Type2280 PCIe3.0×4 NVMe1.2 3年保証 正規代理店保証品 MZ-V6E250B/IT
- 出版社/メーカー: 日本サムスン
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
Fusion Driveのベンチマーク
ベンチマークソフト「Blackmagic Disk Speed Test」
App Storeからベンチマークソフトを落として計測します。
iMac2019内蔵2TBのFusionDriveの速度計測結果
- WRITE:732.6MB/s
- READ:2455.9MB/s
これがどれくらい速いのかというと…
参考:iMac2013内蔵HDDの速度計測結果
- WRITE:131.0MB/s
- READ:145.8MB/s
速度比較結果
WRITE | READ | |
---|---|---|
iMac2019内蔵2TB | 732.6MB/s | 2455.9MB/s |
iMac2013内蔵HDD | 131.0MB/s | 145.8MB/s |
外付SSD | 306.9MB/s | 424.3MB/s |
WRITE(書き込み)
iMac2019内蔵2TBのFusionDriveは
iMac2013内蔵HDDの約5.6倍、外付けSSDの2.4倍程度高速
READ(読み込み)
iMac2013内蔵HDDの16.8倍、外付けSSDの5.8倍程度高速
爆速!Fusion Drive!
と言いたいところですが・・・
大きなサイズのファイルコピーは普通に時間がかかる
購入直後、起動ディスクにしていた外付けSSDのファイルを転送したところ、概ね40MB/秒程度の転送速度でした。
理論上、Fusion DriveのSSD速度の恩恵に預かれるのは最大でもSSDの容量まで、ということになります。
800GB程度のファイルを転送するのにだいたい5時間半くらいかかりましたので、あらかじめその旨ご了承ください。
まとめ
iMac2019のFusion Driveについては、どうやらiMac2017と同様のようです。
Fusion Drive、快適ですね!
自分に最適のストレージを選択して楽しいiMacライフを!
それではまた・・・さよならいち!・∀・)ノ