Microsoft Office 2016 for Mac のWord が急に起動しなくなりました。
結論から言うとモリサワパスポートの更新アクティベーションの時に、全てのモリサワフォントがアクティブになり、使用フォントが過多になっていたからでした。
使用フォントが1000程度あるとMac版 Word 2016 は起動しなくなります。
来年のモリサワ更新でも同じことやらかしそうなので記録しておきます。
トラブルシューティングとしてやったことを記載しますが、すっ飛ばして「フォントのチェック」から試すとイイと思います。
- Microsoft Office 2016 for Mac のWord が起動しない
- フォントのチェック
- 不要なモリサワフォントをアンインストール
- Font Bookでフォントの管理
- フォントを整理したらWord 2016が起動した
- まとめ
Microsoft Office 2016 for Mac のWord が起動しない
先日まで普通に使えていたOffice 2016 for Mac のWord が起動できなくなりました。
正確には、起動してもメニューバーがWordの表示になったあたりでアプリケーションが応答しなくなり、強制終了するしかなくなりました。
Excelは起動します。症状はWordだけ。
アプリケーションが起動しない時はまず初期設定ファイルを削除してみます。
Wordの初期設定ファイルの削除
ユーザー/Library/Containers/com.microsoft.Word
上記ファイルを削除します。
初期設定ファイルの削除では解決しなかった
しかしこれでは解決せず、やはり起動完了くらいのタイミングでアプリケーションが応答しなくなりました。
次に試みるのはOfficeの再インストールです。再インストールするにはまずOffice 2016のアンインストールを行います。
Office 2016のアンインストール
Office 2016のアンインストールするには下記のOfficeサイトを参照。
少し補足しておきます。
アプリケーションの削除
下記の6個のアプリをアプリケーションフォルダから削除
- Microsoft Excel.app
- Microsoft OneNote.app
- Microsoft Outlook.app
- Microsoft PowerPoint.app
- Microsoft Word.app
- OneDrive.app
初期設定ファイルの削除
ユーザー/Library/Containers
にある下記ファイルを削除(いくつか無い場合も)
- com.microsoft.errorreporting
- com.microsoft.Excel
- com.microsoft.netlib.shipassertprocess
- com.microsoft.Office365ServiceV2
- com.microsoft.Outlook
- com.microsoft.Powerpoint
- com.microsoft.RMS-XPCService
- com.microsoft.Word
- com.microsoft.onenote.mac
ユーザー/Library/Group Containers
にある下記ファイルを削除
- UBF8T346G9.ms
- UBF8T346G9.Office
- UBF8T346G9.OfficeOneDriveSyncIntegration
- UBF8T346G9.OfficeOsfWebHost
全て完了したらMac を再起動してゴミ箱を空に。
Office 2016 for Macの再インストール
OfficeはMicrosoftのサイトにログインして、
Microsoftアカウントを表示する>サービスとサブスクリプション
のところから再インストールできます(要購入時のユーザ登録)
https://account.microsoft.com/services/
Office 2016の再インストールでは解決しなかった
しかしこれでも解決しませんでした。症状は同様です。
途方に暮れましたが、一つ思い出したことがありました。
モリサワパスポートなどで大量のフォントをインストールしていると、Office for mac 2011ではフォント選択しようとするだけでフリーズしてました。
ひょっとしたらフォントが原因かも…
モリサワパスポートの更新アクティベーションを行ったことを思い出しました。
フォントのチェック
Mac純正ユーティリティのFont Bookを開いて、フォントのインストール状況をチェックしました。すると、オフにしておいたはずのモリサワフォントが全部アクティブになっていました。
これだー!
モリサワパスポートを更新すると全てのモリサワフォントがアクティブになる
そういう仕様のようです。Font Bookでフォントの管理をしている場合は要注意です。
この際、不要なモリサワフォントをアンインストールしておくことにしました。
不要なモリサワフォントをアンインストール
下位互換を考えなければCIDフォントは不要。CIDフォントが使われてるファイルが到着してしまったら諦めて再インストールします。
学参フォントは漢字の形状が省略されることなく正確にデザインされています。教科書的な仕事でなければ学参フォントも不要。
G-OTFも学参フォントです。
U-OTFも新聞社向け仕事じゃなければ不要なのでアンインストール。
Font Bookでフォントの管理
Mac純正ユーティリティのFont Bookを開いて、使わないフォントは非アクティブにします。下位互換考えなければPr6Nフォント(なければStdNフォント)だけを残してオフにしておきます。
フォントの後ろにある「Std/Pro/Pr5/Pr6」、右に行くほど文字数が多いです。
「N」がつくといくつかの漢字が旧字体風になりますが、今後はこっちが主流になると言われています。
フォントを整理したらWord 2016が起動した
フォントのチェックと整理を行ったら、ようやくWord 2016が起動しました。
モリサワパスポートを利用していてOffice 2016 for Mac を使っている方は、アクティブ化されているフォント数にご注意を。
まとめ
こういうの原因が分かってから記事にしてるんで「とっとと解決法を取れや!」感がすごいのですが、実際は原因分かるまでの試行錯誤に莫大な時間を費やしてます…。
それにしてもインストールしているフォント数が多いと起動しないソフトも珍しいです。Microsoftさんなんとかしてください。
モリサワパスポートの更新も今ではパッケージ版で購入できますね。私は未だに代理店経由で更新をしております。多少面倒ですがポイントが大きいので…。
仕事で使うならHome and Student版でなく、Home and Business版を購入する必要がある、とされています。
それではまた…さよならいち!・∀・)ノ