- 「AppleキーボードをWindows10で使う方法」で出てくるApple Keyboard bridgeではダメだった
- KeySwapは管理者権限がないと起動できない
- AutoHotkeyが決定版
- IMEの設定で英数とかなキーの挙動を制御
- まとめ
普段Mac使ってるとWindowsのキーボード配列の微妙な違いに作業効率が落ちることがあります。
常駐先のクライアントの支給PCがWindows10だったので、2週間で辛抱たまらなくなって自前のAppleキーボードを持ち込みました。
使っているUSB 有線Appleキーボードはテンキー付きのこちら。
新品が手に入りにくくなってきているので、中古の予備も一台入手しておいてあります。
「AppleキーボードをWindows10で使う方法」で出てくるApple Keyboard bridgeではダメだった
検索して出てくる記事に出てくるApple Keyboard bridge、略称akb。常駐型ソフト。これを
「英数」をキー「半角/全角」に設定して「スタートアップ」フォルダにショートカットをコピーして常駐させる
と解説しているサイトも多くありましたが、私が使用している環境では設定しても動作しませんでした。
KeySwapは管理者権限がないと起動できない
KeySwap、レジストリ書き換え方のソフト。
起動には管理者権限が必要。私の環境では権限がなく起動できなかったため、情シス担当に頼んで管理者権限で起動させてもらい、ササッと設定しました。
一度管理者権限で起動して設定完了すれば、常駐させる必要もなくPC起動するたびに管理者権限でのソフト起動も不要です。設定書き換えたいときはまた管理者に頼む必要があるので慎重に。
左Win | 左Ctrl |
右Win | 左Ctrl |
左Ctrl | 左Ctrl |
F13 | PrintScreen |
F15 | 左Win |
と割り当てました。
Windows10では「Windowsキー+Shift+S 」で領域スクリーンショットが撮れるので、使わなそうなファンクションキーにWindowsキーを割り当てておくと色々捗ります。
AutoHotkeyが決定版
AutoHotkey、Windowsキーボードの割り当てを変更する常駐型ユーティリティ。略称AHK。
起動やインストールに特に管理者権限は必要ありません。リモートワークで情シス担当者に気軽に頼めなくなった状況で、KeySwapでの足りない設定を追加したくなったので、結局このAutoHotkeyが決定版となりました。
上記ページから「Download AutoHotkey .zip」を選べばインストール不要の実行ファイルセットを落とせます。
展開してユーザのドキュメントフォルダにでも置いておきます。
「Template.ahk」を複製して「Apple_keyboard.ahk」などと任意の名称に書き換え、テキストエディタで開き、下記コードに書き換え。
#InstallKeybdHook ;Apple_keyboard #USEHOOK ;sc071 : macの英数キーをvk1D:無変換キーに sc071 Up::Send,{vk1D} ;sc072 : macのかなキーをvk1C:変換キーに sc072 Up::Send,{vk1C} ;commandキーをctrlに LWin::LCtrl RWin::RCtrl ;F13キーをPrintScreenキーに sc064 Up::Send,{PrintScreen} ;F15キーをWindowsキーに sc066 Up::Send,{LWin} ;テンキーの「=」を有効化 *sc059 Up:: SetKeyDelay -1 Send {Blind}{Shift Down} Send {Blind}{vkBD} Send {Blind}{Shift Up} return #USEHOOK off ;アンダーバーをShift無しに vkE2::_ ;テンキーの「,」を有効化 vkc2::,
記述が終わったら「Apple_keyboard.ahk」をダブルクリックして、実行するソフトとしてAutoHotkeyU64.exeを選択。
常駐させるにはエクスプローラーのアドレスバーに”shell:startup”と入力してenter、スタートアップフォルダに「Apple_keyboard.ahk」のショートカットを貼り付けます。
上記の設定で、
- Appleキーボードのテンキー側の「=」と「,」も使えるようになる
- アンダースコア「_」もshiftキー無しで入力出来るようになる
ので、コードの記述が捗ります。
IMEの設定で英数とかなキーの挙動を制御
このままだと英数キーがかな/英数のトグルになってしまい、かなキーを連打すると思いも寄らない再変換でヤバい文章になってしまいます
Macの英数キーのように「押せば必ず英数入力」とするために、英数・かなキーの挙動の設定を変えます。
IMEのプロパティから詳細設定に入り、編集操作の[変更]から
- 無変換→IME-オフ
- 変換→IME-オン
に変更設定します。
ついでに「あ」だの「A」だの忙しないので、IMEの切替通知「画面中央に表示する」チェックは外しておきます。
まとめ
リモートワークに切り替わってもAppleキーボードを毎日設置して使っています。
最初の設定が多少面倒ですが、一度設定してしまえばその後は特に意識することなく使い慣れたAppleキーボードの使い心地をWindows10で再現でき、作業効率が大幅アップします。
的確なツール設定で良きWindowsライフを。