そんな時はPCの仮想メモリを増やすと良いです。やり方を解説します。
症状
公式から配布されている「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」
https://www.monsterhunter.com/wilds/ja-jp/benchmark/
公式サイトの「最低動作環境」以上をクリアしていることが前提です。
モンハンベンチを起動するとシェーダーのコンパイルが始まります。
この画面で10分程度、プログレスバーが伸びるのを待ち続けます。
ようやく済んだところで
クラッシュ。
ソフトが強制終了してWindowsのデスクトップ画面になります。
再現率100%でした。
症状の改善方法がわかるまで、不安で製品版の購入に至れませんでした。
対処方法は仮想メモリの設定変更
色々...本当に色々試した結果、仮想メモリを増やすことで解決。
症状再現率が0%になりました。
仮想メモリとは
仮想メモリとは、メインのメモリが足りなくなった時にHDDやSSDの一部を一時的な仮想のメモリとして使う機能のことです。
ただしHDDのアクセス速度は遅いため、仮想メモリに設定するのはHDDではなくSSDである方が全然良いです。
また、SSDであってもメインメモリよりはアクセス速度が遅いので、仮想メモリに依存しすぎるとパフォーマンスが低下する可能性があります。仮想メモリはあくまでメインメモリの補助的な役割です。
モンスターハンターワイルズは膨大なメモリを使用するため、メインメモリが16GBでも足りないようです。
仮想メモリを増やしておかないと安定しないというか、起動すらしないことがあります。
仮想メモリの設定方法
Windowsメニューから設定を選択
「システム」の一番下にある「バージョン情報」を選択
少し下にスクロールして「システムの詳細設定」をクリック
「詳細設定」のタブから「パフォーマンス」の「設定」をクリック
「詳細設定」のタブから「仮想メモリ」の「変更」をクリック
「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外し、
「カスタムサイズ」を選択して仮想メモリのサイズを設定。
初期サイズ:8000
最大サイズ:10000
に設定しました。
設定が済んだら「設定」をクリック、「OK」をクリック。
「パフォーマンスオプション」のウインドウに戻ったら「OK」をクリック。
確認ダイアログが出たら「OK」をクリック。
ここまで開いた各ウインドウを「適用」だの「OK」だので閉じたあと、Windowsを再起動したら設定完了です。
その他に色々試したこと
公式にトラブルシューティングがまとめられているので、これは全て試しました。
https://www.monsterhunter.com/support/wilds/ja-jp/faq/detail/047
一個試す毎にシェーダーのコンパイルで10分くらい待たされるので、プレイできないのにプレイ時間2時間を越えました。
全部試したのに症状は改善されませんでした。
正直、この公式ページに「仮想メモリを増やす」と記載しておいて欲しかったです。
まずは再起動
Windowsを再起動すると治る不具合も多いです。
また、この症状ではあまり考えられませんが、ネットワーク関連の不具合はルーターやONUの再起動で治る場合もあります。
ビデオカードのドライバーのクリーンインストール
カプコン公式では最近版のビデオカードドライバーを使用することを推奨しています。
実際、試しに1年前くらいのドライバーにダウングレードしてみたらフルスクリーン表示できないなど別の不具合も生じました。
NVIDIA公式サイトのドライバーダウンロードページはこちら。
2025年4月現在では、WindowsにNVIDIAアプリを入れてドライバーのダウンロード管理をする仕様になっています。
Windowsアップデートの実行
Windowsメニューの「設定」からWindows Updateを選択
「更新プログラムのチェック」をクリックしてアップデートがあれば実行します。
アンチウイルスソフトの設定
アンチウイルスソフトの例外/除外リストに、ゲームの下記フォルダとファイルとソフトを追加。
C:\Program Files (x86)\Steam\SteamApps\common\MonsterHunterWilds
C:\Program Files (x86)\Steam\SteamApps\common\MonsterHunterWilds\MonsterHunterWilds.exe
C:\Program Files (x86)\Steam
C:\Program Files (x86)\Steam\Steam.exe
Steamを管理者モードで実行
C:\Program Files (x86)\Steam\Steam.exe
を右クリックして「管理者として実行」を選択
現在ログインしているユーザーが管理者権限あるかどうかを確認
Windowsメニューの「設定」から「アカウント」を選択
ユーザ名の下に「管理者」と表示されてなかったら、管理者権限のあるユーザアカウントでWindowsにログインします。
「ゲームファイルの整合性を確認する」を実行
- コンピュータを再起動してSteamを起動
- 「ライブラリ」からゲームを右クリックし、メニューから「プロパティ」を選択
- インストール済みファイル」タブを選択し、「ゲームファイルの整合性を確認する」をクリック
まとめ
モンハンベンチに限らず、メインメモリ16GBでは足りないアプリもままありますので、メモリ食いそうなゲームをやってるプレイヤーはWindowsの仮想メモリはそれなりに増やしておくと良いようです。
それにしてもWindowsの仮想メモリの設定方法、この記事を書きながら「何故そこにある?」「ずいぶん深いな!」とツッコミ続けたことは言うまでもありません。