Macの起動音を小さくするには
起動音は内蔵スピーカーから出力されるので、主音量を小さくしておけば起動音も小さくなります。
光デジタル出力のスピーカーを接続していると主音量が変更できなくなるので、
ターミナルを起動して下記のコマンドを入力します
sudo nvram SystemAudioVolume=%3F
コマンド入力後、パスワード入力を求められるのでMacのユーザーパスワードを入力します。
この値で音量が大体半分になります。
iMac2013に光デジタル出力でスピーカー接続していた際は、この方法で起動音を設定していました。
Mac起動音の音量について
Macの起動音設定はSystemAudioVolume=%**
の%**の箇所を%00~%7F
の間で設定可能です。
これを10進数に変換すると、0〜127
の間で調整可能ということになります。
16進数がよくわからなければ、%00~%7F
の10の位のところを0〜7の8段階で調節するとイイと思います。
一応、変換表を載せておきます。
10進-16進数の変換表
10進 | 0 | 31 | 47 | 63 | 79 | 95 | 111 | 127 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
16進 | %00 | %1F | %2F | %3F | %4F | %5F | %6F | %7F |
値を削除する
SystemAudioVolumeの値を削除してデフォルトにするにはターミナルで下記コマンドを入力。
sudo nvram -d SystemAudioVolume
オプション -d で「Deletes the named firmware variable.」とされています。
nvramを確認
下記ターミナルコマンドでSystemAudioVolumeの箇所を確認することで現在のSystemAudioVolumeの値がわかります。
nvram -p
SystemAudioVolumeDB とは違うのでご注意を。
見つけにくいようなら下記のようにSystemAudioVolumeでgrep(特定の文字を含む行の抽出)しても良いです。
nvram -p | grep SystemAudioVolume
オプション -p は「Print all of the firmware variables.」とされています。
nvramコマンドのマニュアル
ターミナル man nvram
でマニュアルが表示されます。
OPTIONS -d name Deletes the named firmware variable. -f filename Set firmware variables from a text file. The file must be a list of "name value" statements. The first space on each line is taken to be the separator between "name" and "value". If the last character of a line is \, the value extends to the next line. -x Use XML format for reading and writing variables. This option must be used before the -p or -f options, since arguments are processed in order. -c Delete all of the firmware variables. -p Print all of the firmware variables.
マニュアル表示はqキーで終了。
Late2016年頃のMacは起動音が鳴らなかった
iMac2019を購入したときに気が付きましたが、どうやら一部の環境下でのMacは起動音が鳴らないようです。
Apple公式のサポートにも下記の記述がありましたが現在は消えています。
Mac の起動時にビープ音が鳴る場合 - Apple サポート (日本)
Late 2016 以降の Mac モデルでは、MacBook Air (13-inch, 2017) を除いて、起動音が鳴りません。
慣れ親しんだあの起動音が今後消えゆくのは一抹の寂しさがありましたが、正直無くても困らないと思います。
M1 Mac mini買ったときには普通に起動音が復活、本体から鳴ってました。
MacOS Big Sur以降なら、システム環境設定→サウンド→サウンドエフェクト
のところで「起動時にサウンドを再生」のチェックを外すと起動音消えます。
NVRAM または PRAM をクリアする方法が微妙に変わった
Macの調子が悪いときはとりあえず再起動、それでもダメなときはPRAMクリアというのが常識です。
PRAMクリアでキーを放すタイミングは起動音で計っていましたが、今後は変わりそうです。
Mac で NVRAM をリセットする - Apple サポート (日本)
NVRAM または PRAM をクリアするには「option」「command」「P」「R」の 4 つのキーを同時に押しながら起動しますが、2016年以前のMacでは「起動音が二回鳴ったらキーを放す」だったのが「20 秒ほど押し続けてからキーを放す」ことになっています。
実際にiMac2019で上記キーコンビネーションで起動してみると、Appleマークが表示されてから一度進入禁止マークが表示され、もう一度Appleマークが表示されて起動プログレスバーが伸び始めました。
右の起動プログレスバーが表示されたタイミングでキーを放して良さそうです。
まとめ
Macの起動音がうるさいときはターミナルコマンドで調整、Late 2016 以降の Mac では起動音が鳴らない時代があった。今は鳴る。
参考にしたページ
https://ez-net.jp/article/76/solmM6NJ/-7NZ0sc_rSO5/
https://www.danshihack.com/2016/10/31/junp/macbook-rumor-7.html
http://www.hachim.jp/mac/nvram-pram-smc-efi.html
検索すると何故か「ミュートするには nvram SystemAudioVolume=%80」と記載されているページが散見されますが、最大音量を超えて設定してるから鳴らなくなるような…個人的には%00でミュートする方がしっくりくるのですが、どうなんでしょうか。
それではまた・・・さよならいち!・∀・)ノ