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映画「紅の豚」の原作は「飛行艇時代」というわずか15ページの漫画だった

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定期的に金曜ロードショーで「紅の豚」が放映されるので、原作「飛行艇時代」について解説します。

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映画「紅の豚」の原作は15ページの漫画

原作本は「宮崎駿の雑想ノート」

原作本はこちら「宮崎駿の雑想ノート」になります。 

「雑想ノート」は月刊モデルグラフィックスの1984年11月号から1992年12月号まで連載されていた宮崎駿による漫画です。上記の増補改訂版「宮崎駿の雑想ノート」には当時の連載13編が収録されています。

「雑想ノート」の連載のうち、モデルグラフィックス1990年3月号〜5月号に掲載されていたのが映画「紅の豚」の原作となった「飛行艇時代」という漫画なのです。

「宮崎駿の雑想ノート」序文より

作者は「戦争は愚かな行為だけど軍事関係は好きで、その趣味から色々な雑学として描くたくなったものを描いたのが雑想ノートである」と序文で語っています。

序文の最後にはこう書かれています。

いつもこれだけをやっていられると楽しいんですけれど、これはまったくの趣味ですからね(笑)。

ようするに、自然保護の問題をどうのこうのとか、少女の自立がどうのこうのとかね、そういうのは一切ヌキ!

自然保護の問題をどうのこうの…劇場版ナウシカのテーマでしたね。少女の自立は劇場版魔女の宅急便のテーマ。つまりそういうのを一切ヌキにしたのがこの雑想ノートであり、紅の豚シリーズ連載だったのですが、なぜかその後反戦テーマの飛行艇バトル映画になってしまうのが興味深いです。

漫画「飛行艇時代」

それぞれ各5ページのオールカラー漫画です。基本的に一ページ5段あるコマ割り、ひとコマがやたら小さく字がびっしり書かれて居て15ページ読むのに小一時間かかります。

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30cm定規を置いてコマの大きさを測ってみました。ひとコマの高さが大体4〜6cmくらいしかありません。

以下ストーリーのネタバレありです。

雑想ノート No.14 飛行艇時代 紅の豚シリーズ第一話 

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あらすじ

人質に美少女をさらうので有名なマンマユート団を海軍退役パイロットの賞金稼ぎマルコ・パゴット中尉が愛艇フォルゴーレ号を駆って華麗に撃退。マンマユート団への情けとして金貨の半分は持たせてやり、人質の美少女を奪還する話。

感想

マルコもマンマユート団も、登場人物のオッサンは全員ロリコンに見えます。。マンマユート団の名ゼリフ「美少女は世界の宝だぞ」が作者の心の叫びのようで胸に染みいります。

雑想ノート No.15 飛行艇時代 紅の豚シリーズ第二話 

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あらすじ

エンジン不調のフォルゴーレ号をオーバーホールのためにミラノに運ぶ途中、悪漢アメリカ人ドナルド・チャックが駆るカーチス号に撃墜されてしまうポルコ・ロッソことマルコ。なんとか飛行艇のボディだけミラノの工場に運び、アメリカ帰りの娘フィオの胸の熱くなる働きもあって、紅の翼は甦る。マルコは、次は必ずカーチスに勝つことを誓う。

感想

ドナルド・チャックがマルコを撃墜した時の名ゼリフ「うれしいっ これで俺も有名悪漢ダァ」が印象的です。自ら悪漢と名乗る悪漢。短いページ数でわかりやすい敵役ですね。映画ではこのセリフ「これで俺も有名人ダァ」になってます。

フィオの頑張りに次第に惹かれていくマルコ。ヒロイン登場回です。

雑想ノート No.16 飛行艇時代 紅の豚シリーズ第三話 (最終回)

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あらすじ

フィオを載せて隠れ家に帰ってくるマルコ。そこに待ち構えてたのはマンマユート団。戦わずして飛行艇を壊されそうになるが、フィオの啖呵でカーチスと一対一の戦いをすることに。

アニメーションじゃなきゃ表現できない死闘」の結果、燃料と弾切れ。飛行艇を降りて殴り合いのバトルの結果、第23ラウンドでマルコのKO勝ち。賞金とカーチスの方向舵とフィオはまんまとマルコの手に。

感想

なんというか…フィオの髪型がなんの説明もなく三話から短くなってるんです。二話まで劇場版フィオと同じ髪型だったのに、たぶんこの髪型が好きなんだろうなあ…。「雑想ノート」全編通して、一番大きく全身が描かれる人物それがフィオ。「わたしの前にはいつもフィオの笑顔があった」という名ゼリフ。作者のフィオ愛がひしひしと伝わってきます。

フィオを乗せて工場をあとにするマルコがじいさんに叫ぶ言葉は「ひまごを楽しみに待ってなーっ」。そしてラストシーンは紅の翼に乗るフィオとマルコのカット。この二人がどうなったのかは推して図るべし。

劇場版「紅の豚」との違い

原作漫画と劇場版にはいくつか違いがあります。

  • 魔法だの呪いだのという説明もなくマルコは普通に豚。「雑想ノート」全体通してキャラクターが犬や豚で描かれることが多い。
  • マンマユート団がさらうのは女児達じゃなく美少女
  • マルコの笑い方は「ウヒョヒョヒョ」
  • ジーナ出てこない
  • 戦友フェラーリン出てこない
  • 「飛ばねぇ豚はただの豚だ」言わない
  • マルコが人間に戻ったりしない
  • ジーナが居ない分、マルコとフィオがラブラブ

映画版を観た後でも、原作漫画は楽しめると思います!

別売版の「飛行艇時代 」

先述の増補改訂版「雑想ノート」には「飛行艇時代」以外のモデルグラフィックスの短編連載漫画も掲載されていますが、元々は映画に便乗して「飛空艇時代」だけ別売になっていました。それがこちら。

「紅の豚」だけに興味があって飛空艇の資料などを観たいのであればこちらを読むと良いと思います。

 まとめ

 映画「紅の豚」が好きなら是非、原作漫画「飛行艇時代」も読んでみよう!

サムネ絵メイキング

下書き

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鉛筆でザクザク描いてペン入れ無しで色塗りするとソレっぽくなるのかな?

色塗り

完成

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飛行服でサムアップする女の子のイラスト

 


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それではまた・・・さよならいち!・∀・)ノ